!お知らせ!日経ウーマン連載漫画 10月号 ”歴史に学ぶリーダー論 キャリアや生き方に悩んだらヒントは歴史にあり!”~監修者として~

失速せずに成功を続けたい人と企業に役立つ一冊のご紹介

勝ち残る戦略
面白いと感じた書籍のご紹介

ストールポイント、企業はこうして失速する』(阪急コミュニケーションズ)は、過去50年間にフォーチュン100社にランクインした500社あまりを分析した結果、優良企業が失速するポイントを提示しています。※現在中古品しか手に入らないようです

企業であれ個人であれ、成功を継続したり、安定した業績をできるかぎり長く維持したいもの。でもどうやって「失速しない」が可能になるのか?

「大半の企業の成長が止まるのはなぜか」という疑問も提示し、その答えも教えてくれる便利な書籍。本書は売上成長を基準にしていますが、その売上成長が止まり、停滞していく理由を以下のように分析しています。

1,コントロール可能な要因(87%)
A:戦略的要因70% B:組織的要因17%

2,コントロール不可能な要因(13%)
外部要因(規制措置、景気降下、労働市場の非柔軟性、地政学的状勢)

戦略的要因が70%を占めるのは印象的です。

この戦略的要因は大きく分けて2つ

・1つは、プレミアム・ポジションへの囚われ。

すごくまとめた表現でいえば、利益がある状態にこだわってしまうこと、そして低価格・低性能の競合他社のサービスや製品に、足元を侵食されていることに気付かないこと。高性能・高価格というポジションは、新規参入の競合他社からは常に「おいしい市場」に見えているため、低性能・低価格のサービスで、その一部を広くかすめ取ろうとする。こんなにレベルの低い製品やサービスに、顧客がなびくわけがない、という嘲笑は、衰退に向かう入口にあることを自覚できていないサイン。味の薄い、希釈されたスープのような新製品に人気が集まっているならば、それは業界イノベーションの前兆。

・もう一つは、戦略を生成するための「あらゆる前提がずれていく」こと。

3つあり
「顧客に関する誤った前提」
「競争相手に関する誤った前提」
「市場の進化に関する誤った前提」

昔うまくいった前提を、今や未来を判断するために使ってしまう。だから、成長を続けている市場に焦点を当てることができなくなる。いつの間にか失速している典型パターン。

カタい話が続きますが、私たち個人が使えるノウハウや提言にするには一体どうすればいいか?シンプルな話、どう使えばいいの、この提言?

 

オススメの2つの行動

➡1つ目は、リーチする顧客を数倍の規模で考えた場合、どんな形に製品やサービスを変化させるか?をイメージする。

なぜ顧客規模を数倍でイメージするのか?、その理由は利用してもらう対象を5倍、10倍の想定にすると、サービスや製品の簡素化と並行して、「より広く多くの人にメリットがある要素に焦点を当てる」ことになるから。

➡2つ目の行動は、「自分が反感を抱くもの、あまり好きになれないものや人の中で、成功している対象を分析する」こと。

私たちが嫌うものや嫌う人は、たいていの場合、「私たちと違う前提」の元に行動している。だから、自分の前提の間違いを探すには「自分が反感を持つけど、相手は成功している」対象を選び出すのが一番手っ取り早い。

最後の2つは紹介書籍には書いてないのですが、本書で提示された分析を、私たち個人が活用するポイントになるのではと考えました。

ぜひ、一度みなさん自身でも試して頂きたいです!

※この記事はNOTEでも公開してます。続きの記事はこちら

 

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